5 ばっけみそ
春は香りと苦味を味わう季節。ということでこの時期、ご飯のお供といえば「ばっけ(ふきのとう)みそ」という人も多いでしょう。なんたって雪を割り真っ先に顔を出すばっけ、食べるだけで元気になれそうです。
作り方はそれほど複雑ではありませんが、ばっけの使い方がコツのよう。「雪の下から出たばかりのばっけの、葉っぱだけ使う」と教えてくれたのは、雪深い西和賀町でばっけみそ作りに精を出す「工房ちゃい夢」のお母さんたち。ほら、と出された西和賀のばっけときたら淡い若緑色で、とにかく大きくて瑞々しい。
これを惜しげもなくわさわさと剥き、茹でて水にさらして油炒め。自家製味噌と合わせれば完成です。苦味は控えめでも香りは上々、クセのあるモノ同士、チーズと一緒にピザにしてもいいそうです。
ちなみに茎は酢味噌和えにして食べるとか。さすが山菜王国西和賀、食べきりの技もお見事でした。
■工房ちゃい夢 和賀郡西和賀町沢内字若畑9‐46 電話0197(85)5426 ※食のほそみち 第5回 マ・シェリ969号(2015年04月24日)掲載
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