6 よもぎ大福
目に青葉。道端のよもぎもワサワサと伸び、おいしいよもぎ餅が出回る頃になりました。ところでみなさんはつき餅と練り餅、どちらのタイプが好きですか? 私は千葉秀子さんの作るよもぎ大福を食べて以来、つき餅派になりました。
一関市川崎町の郷土食「かにばっと」の食の匠として農家レストランを切り盛りする一方、道の駅で総菜や餅菓子を販売する秀子さん。「農家だからできるものを」と加工場を構えた当初から作ってきたよもぎ大福は、色からしてよもぎの量ハンパなし。しかし、そんなよもぎの味と香りに負けないお餅の弾力がすごいのです。「餅そのものを味わってほしいからね」と秀子さんもうなずきます。
「どんどんまねしていいよ」と、よもぎの保存法や砂糖を使わずにつきたての弾力を保つ工夫まで教えてくれた秀子さん。「でもおいしく作れるかは経験」と、そこは匠の貫禄です。ものづくりは精進。
■農家レストランぬくもり 一関市川崎町薄衣字上巻121 電話0191(43)2721 ※レストランは完全予約制 ※食のほそみち 第6回 マ・シェリ972号(2015年05月29日)掲載
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