16 工房めぐ海のおやき

 おやつにもなればおかずにもなる甘辛味。この味付けで「ホタテ×茎わかめ」「わかめ×イサダ」とくれば、白いご飯を想像するのが普通でしょう。それをなんと「おやき」の具にしてしまったのは、陸前高田市広田町にある「工房めぐ海」のお母さんたち。震災で全部流された工房を再建して4年、広田半島の海や里の恵みを使ったおやきが評判です。
 具もさることながらこのおやき、実は皮がとてもおいしい。焼き印を押した表面は香ばしく、噛むともっちり口の中でちぎれます。小気味よい食感は米粉を使っているからで「これも広田のお米で作っています」と工房代表の村上豊子さん。なるほど、お米なら海系おかずと相性がいいわけです。
 さらに村上さん、広田では初めてショウガ栽培にも取り組んで、ショウガ×ゴボウ×シイタケという、ありそうでなかった三位一体おやきも開発。ショウガが加わった爽やか甘辛味、こちらもぜひご体験を。
■工房めぐ海 陸前高田市広田町字山田46‐6 電話0192(56)4430 ※おやきは宅配注文可能。ショウガおやきは期間限定品 ※食のほそみち 第16回 マ・シェリ1002号(2016年03月25日)掲載

食のほそみち

2014年からマ・シェリに連載中

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