21 竹芳のかき氷
短くたって暑い岩手の夏。頭がキーンとしようがお腹が冷えようが、こういう時は断然かき氷です。好きな味はイチゴ? ブルーハワイ? いいえ私は宇治金時派。かき氷だってスイーツ、冷たいだけじゃあ物足りない。たどりついたのが盛岡市の和菓子店、竹芳のかき氷でした。
肴町にお店があった頃、縁日で出したのが最初というかき氷。移転後はお店の「まかない」だったそうで、「今も自分達の好きなものを出しているだけ」と職人の長澤武久さんは笑います。でもそこは和菓子店、宇治抹茶に粒あん等々、素材&量ともに超ぜいたく。人気の「ゆずみるく」は陸前高田産の柚子を使った蜜と皮のジャムに、粒あんと白玉の絶妙コラボ。柚子皮のほろ苦さが技アリなのです。
氷は昔から肴町にある佐藤氷店から入れ、荒く削るのが竹芳のこだわり。ジャリジャリッと冷たい喉ごしは、まさに縁日のかき氷です。暑さ次第ですが、確実に食べられるのは8月末まで。急いで!
■造り菓子 竹芳 岩手県盛岡市東安庭1‐6‐2
電話019(653)6158 ※かき氷は本店のみの提供 ※食のほそみち 第21回 マ・シェリ1017号(2016年08月26日)掲載
0コメント