22 ピーマン味噌

 子どもの頃は苦くて嫌いだったピーマン。今じゃチンジャオロースーも大好物で、食の好き嫌いも秋空のようにコロコロ変わっていくようです。そんなピーマン克服のキッカケは不明ですが、最近になって「なにコレうまい!」と驚いたのが「ピーマン味噌」。とろっと甘くてピリッと辛くて、白いご飯が止まりません。
 面白いのは、名に「味噌」と付いているのに味噌が使われていないこと。「要はつくだ煮だね」と作り方を教えてくれたのは、県内ピーマン産地のひとつ金ヶ崎町にある「ながしだ工房 コロンと」の齊藤三保子さん。大量のみじん切りピーマンとしょう油、麹、ザラメと唐辛子を大鍋でコトコト30分程。麹をたっぷり使うのが齊藤さんのこだわりで「うちのピーマン味噌の『みそ』だね」と笑います。
 ご飯のお供に冷や奴に、炒め料理の隠し味にもおいしいと齊藤さん。うれしいことに冷凍も出来るので、まとめ買いもよさそうです。
■ながしだ工房 コロンと(農事組合法人SUファーム長志田)金ヶ崎町西根横堰8 電話0197(41)9777 ※ピーマン味噌は金ヶ崎町内のスーパーや産直で販売 ※食のほそみち 第22回 マ・シェリ1020号(2016年09月30日)掲載

食のほそみち

2014年からマ・シェリに連載中

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