26 農家のりんごジュース
冬から春へとむかうこの時期、店先に並ぶりんごもフジやシナノゴールドなどを残すのみとなりました。振り返れば、さんさにつがる、ジョナゴールドに紅玉に…早生から晩生品種まで、今シーズンも色々なりんごを食べることができました。
旬の味は格別ですが、だいじょうぶ。過ぎ去った季節の味も楽しめるのが、産直で売られているりんごジュース。透明なガラス瓶にたっぷり1リットル、ごくごく飲める手軽さは、生産者がキズ果など市場に出せないりんごを加工場に持ち込んで作るから。畑ごとの旬の味をギュッと絞ったその味は、ウイスキーでいえばシングルモルト、コーヒーならシングルオリジンとは言い過ぎかしら? ちなみに1リットル瓶には、およそ5~6個のりんごが使われているそうです。
「りんごを無駄にしたくないから」とは、評判のジュースを作る若きりんご農家さん。マイブームは、ニンジンとりんごジュースをミキサーにかけたスムージー。ニンジン嫌いにもお勧めです。
※食のほそみち 第26回 マ・シェリ1035号(2017年02月24日)掲載
0コメント