40 ローゼットのチーズブッセ

 ふわふわ、さくさく、ふわふわ、さくさく…。魅惑の食感ループに1個、また1個と手がのびてしまうのが久慈市の洋菓子店「ローゼット」にあるチーズブッセ。お店の歴史とともに30年、久慈市の老若男女に愛されてきた焼き菓子です。
 止まらない美味しさはブッセに挟んだチーズクリームにあり。滑らかなクリームには刻んだチーズが混ぜてあり、確かな塩気が舌の上でプチプチと広がります。対するブッセは甘さが際立ち、なにより柔らかくて軽い焼き加減が絶妙。「コツは卵の泡立て加減と混ぜ具合」と話すのは、先代社長からブッセ作りを受け継いだ若き職人さん。伝統のふわふわを大事に、今日も焼き加減を見守ります。
 作りたての風味と味を大事にしたいからと買えるのは店頭のみ。しかも7月から9月までは製造もお休みになります。紙パッケージのバラ模様もどこかノスタルジックな一品、久慈の訪問時にはぜひ。
■ローゼット 久慈市川崎町10‐17 電話0194(52)3933 ※食のほそみち 第40回 マ・シェリ1079号(2018年05月25日)掲載

食のほそみち

2014年からマ・シェリに連載中

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