42 an・nonのクレープ
盛岡が激変した昭和57年6月の東北新幹線盛岡駅開業。その半年前、ひとあし早く駅前にオープンした「クレープハウスan・non」。以来36年、今日も店先から駅前に甘~い香りが漂っています。
かつて女子高生にとって、クレープはとびきりオシャレなおやつ。学校帰りにこっそり味わった人もいるでしょう。なにしろ36年ですからファン層は広く、母娘はもちろん親子三代で通う方もいるのだそう。サラリーマンの常連も多いのは、当時は恥ずかしくて食べられなかった男子学生諸兄かな。盛桜閣のキムチや牛タンを使用した変わり種もあります。
一番人気のリッチチョコバナナは、たっぷりの生クリームにモッチモチの皮が実に美味。「生クリームは甘さ控えめ、生地は薄め」と、スタッフの吉田さんと清水端さんはクレープの特徴を話します。二人が目の前で焼くクレープはまさに職人技で、見て楽しい、そして変わらぬ美味しさが、愛され続けるゆえんです。
■クレープハウス アンノン 盛岡市盛岡駅前通15‐5 電話019(653)1851 ※食のほそみち 第42回 マ・シェリ1085号(2018年07月17日)掲載
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