49 由井野菜園の石焼き芋
ピーー。寒い冬の日、この音が聞こえてくるとワクワクした子どもの頃。いまどき焼き芋はスーパーでも買えますが、窯から出したてのお芋の熱さと香りは移動販売にかないません。そんなワクワクを思い出させてくれたのは、由井野菜園の焼き芋。ほろを自作した軽トラに石焼き窯を積んで、滝沢や盛岡を回っています。
店主の由井和正さんは、春から秋は露地野菜を作っている若手農家さん。冬場の仕事に焼き芋販売をはじめて3年になりますが「やっぱり火加減が難しい」と、営業中は窯につきっきり。お芋も自家産の安納芋と厳選した熊本産紅はるかの2種類で、じっくり焼かれて膨らんだ皮は焦げも少なく、中はねっとりと美しいこがね色。濃密な甘さと滑らかな舌触りは、もはやスイーツです。
生産者でもある由井さんいわく、焼き芋にも
"旬“があるとかで「一番は2月から3月。蜜がたっぷり入ってメチャクチャ甘いんです」と。わわわ、今すぐ食べたい!
■由井野菜園 ※滝沢駅前、青山駅前、アネックスカワトクなどで出店。日程はインスタグラムやツイッターで確認を ※食のほそみち 第49回 マ・シェリ1107号(2019年02月22日)掲載
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