50 佐々木仁平商店のおにぎり
たとえば好きな具だったり、海苔の状態(パリパリ・しっとり)だったり、語れば深く尽きないおにぎりワールド。私的には「米がおにぎりのかなめ」と得心しています。理想はかたからず柔らかすぎず、口の中で飯粒がほどけるような握り方。そんなおにぎりを作っているのが、釜石市の「佐々木仁平商店」。昭和5年創業、長らく愛されるお米屋さんです。
なにしろ米屋ですからお米に妥協はありません。「扱うのは契約農家の安心安全なお米で、栽培計画から関わります」と専務の佐々木一哉さん。毎朝ガス釜で炊き、1個1個手で握るのも「機械じゃお米が切れることがある」と、とことん米本位。種類はスリートップ「味噌焼」「鮭」、小梅と大葉入りの「カリッコ」を含め常時20種ほどで、いつも悩みます。
この3月には市内大町におにぎりカフェも再開オープンし、玄米シリアルなどの新商品も開発。W杯に向け、釜石から日本の米のおいしさを発信しています。
■佐々木仁平商店 釜石市大渡町3‐10‐20 電話0193(22)3379 ※食のほそみち 第50回 マ・シェリ1110号(2019年03月15日)掲載
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