52 ミッシェルのアップルパイ
いくら食べても太らなかった10代のあの頃、放課後の買い食いの定番のひとつだったのが、学校のそばにあった「ミッシェル」のアップルパイ。サクサクのパイ生地に詰まったたっぷりのリンゴの甘煮とスポンジは、お腹ばかりか心も満たしてくれるものでした。
そんなアップルパイは、うれしいことに今なおミッシェルの人気商品。見た目はあの頃と変わりませんが、お味はあきらかに進化しています。なんたってパイ生地が圧倒的に香ばしく、スポンジはより薄く軽やかになってリンゴの甘みと酸味を受けとめている。昔よりもスイーツ感が高まって、洋菓子屋もさもありなんのおいしさなのです。
しかし花巻店の鈴木裕喜店長は「うちのはパン屋のアップルパイですから」とさらり。誰でも食べられるようシナモンは使わず、ジューシーでボリューミーなアップルパイを、低価格で提供することに心を砕いています。
週末にはホール買いをしていく常連さんも多いとか。家族へのお土産に、あるいは自分へのごほうびに…いいですねえ♡
■石窯パン工房 ミッシェル花巻店 花巻市藤沢町357‐1 電話0198(23)0440 ※肴町店(盛岡)、大通店(盛岡)、北上店でも提供 ※食のほそみち 第52回 マ・シェリ1116号(2019年05月24日)掲載
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